こんにちは。英語のしおり、運営者の「れい」です。
強調構文を調べていると、作り方や訳し方はもちろん、例文を見てもthatの役割がよく分からなかったり、省略できるのか迷ったりしますよね。さらに、形式主語との見分け方や関係代名詞との違い、not untilの訳し方、what強調構文の使い方まで出てくると、急にややこしく感じるかなと思います。
この記事では、強調構文を丸暗記ではなく、文の形から落ち着いて判断できるように整理していきます。英語が得意な人だけが使う難しい文法というより、「何を強く言いたいのか」をはっきりさせるための便利な形として見ていくと、かなり理解しやすくなります。
- 強調構文の基本形と作り方
- 自然な訳し方と例文の読み方
- 形式主語や関係代名詞との見分け方
- not untilやwhatを使う応用表現
強調構文とは?基本の形
まずは、強調構文の基本から見ていきます。強調構文は、英文の中で特に目立たせたい部分を前に出して、「大事なのはここですよ」と示す形です。文法用語だけで見ると固いですが、仕組みはかなりシンプルです。
強調構文の作り方
強調構文の基本形は、It is または It was + 強調したい語句 + that + 残りの文です。過去の内容なら It was、現在の内容なら It is を使う、と考えると分かりやすいですね。
たとえば、もとの文が Ken met Tom in London. だとします。この文で Tom を強調したいなら、Tom を It was と that の間に入れます。
例:It was Tom that Ken met in London.
意味は「ケンがロンドンで会ったのはトムだった」です。
ここで大事なのは、強調構文がまったく新しい文を作っているわけではないことです。もとの英文の一部を取り出して、目立つ位置に置いているだけなんですね。
強調できる主な要素は、主語、目的語、副詞句、副詞節です。形容詞をそのまま強調構文の中心に置くことは基本的にできません。この点は、後で出てくる形式主語との見分け方にもつながります。
文の主語や述語を見つけるのが苦手な場合は、先に英文の骨組みを押さえるとかなり楽になります。基本構造の確認には、英語主語述語の見分け方ガイドも参考にしやすいと思います。
強調構文の訳し方
強調構文の訳し方は、基本的に「〜なのは、…だ」という形にすると自然です。英語では強調したい部分が前に出ますが、日本語では強調したい部分を後ろに置いたほうが読みやすくなることが多いです。
たとえば、It was in Kyoto that Ken visited many temples. なら、直訳っぽく「それは京都であった、ケンが多くの寺を訪れたのは」と考えるより、「ケンが多くの寺を訪れたのは京都だった」と訳すほうが自然です。
このとき、It や that を無理に日本語へ訳そうとしなくて大丈夫です。強調構文の It は「それ」と訳すためのものではなく、文の形を作るための合図に近いです。
訳すときは、まず It is と that の間にある語句を見つけます。その部分が「何を強調しているのか」を表しているので、日本語では「〜なのは」の後ろに置くと整理しやすいです。
もちろん、毎回きれいに「〜なのは…だ」と訳す必要はありません。長文読解では意味が分かれば十分な場面もあります。ただ、学習初期はこの型で練習すると、構文の見え方が安定しやすいかなと思います。
強調構文の例文
強調構文は、どの部分を強調するかによって文のニュアンスが変わります。同じもとの文でも、主語を強調するのか、目的語を強調するのか、場所や時を強調するのかで、伝えたいポイントが変わるんですね。
| 強調する部分 | 英文 | 自然な訳 |
|---|---|---|
| 主語 | It was Ken that met Tom in London. | ロンドンでトムに会ったのはケンだった |
| 目的語 | It was Tom that Ken met in London. | ケンがロンドンで会ったのはトムだった |
| 場所 | It was in London that Ken met Tom. | ケンがトムに会ったのはロンドンだった |
| 時 | It was yesterday that Ken met Tom. | ケンがトムに会ったのは昨日だった |
こうして並べると、強調構文は「英文の意味を変える」というより、焦点を変える表現だと分かります。会話でも文章でも、「誰が?」「何を?」「どこで?」「いつ?」のどこを強く言いたいかで使い分けます。
個人的には、最初から難しい英文で練習するより、短い文で強調する場所を変えてみるのがおすすめです。たとえば She bought a book yesterday. のような文で、She、a book、yesterday を順番に強調してみるだけでも、かなり感覚がつかめます。
強調構文のthat
強調構文に出てくる that は、強調した語句と残りの文をつなぐ役割を持っています。ただし、普通の接続詞のthatや関係代名詞のthatと見た目が似ているため、ここで混乱しやすいです。
強調構文のthatを考えるときは、まず It isとthatに挟まれた部分が強調対象だと見るのがコツです。そして、that以下には、強調対象が抜けた形の文が続きます。
It was this book that I wanted to read.
この文では this book が強調されています。that以下の I wanted to read は、read の目的語が抜けているので不完全な形です。
また、強調する対象が人の場合、thatの代わりにwhoが使われることもあります。たとえば It was Tom who helped me. のような形ですね。ただ、学習段階ではまず It is ... that の基本形をしっかり押さえるほうが安定します。
thatを見た瞬間にすべて同じ働きだと決めつけず、「このthatは何をつないでいるのか」を見ることが大事です。ここを丁寧に見るだけで、強調構文と別の構文の見間違いがかなり減ります。
強調構文の省略
強調構文では、会話やカジュアルな文脈でthatが省略されているように見えることがあります。ただし、学習者としては、最初から省略形を中心に覚えるよりも、省略されていない基本形で理解するほうが安全です。
特に、試験や英文解釈では、thatが見えないだけで構文を見落としてしまうことがあります。It is や It was の後に、名詞や副詞句があり、その後ろに文が続く場合は、「もしかして強調構文かな」と一度疑ってみるといいですね。
注意:すべての強調構文でthatを自由に省略できる、と考えるのは危ないです。特に It is not until ... that のような形では、thatを残して構造をはっきりさせるほうが自然で、誤読も防ぎやすくなります。
英文を読むときは、省略を見抜く力も大切ですが、まずは「省略されていない形ならどうなるか」を頭の中で補うことが先です。省略形に慣れるのは、その後で十分かなと思います。
英文の読解スピードを上げたい場合も、こうした構文の見落としを減らすことが近道になります。長文で構造を素早く追う練習には、英語速読練習の完全ガイドもつながる内容です。
強調構文の見分け方
ここからは、強調構文で一番つまずきやすい見分け方を整理します。特に形式主語、関係代名詞、not until、whatを使う表現は混乱しやすいので、ひとつずつ分けて見ていきましょう。
形式主語との違い
強調構文と形式主語は、どちらも It is ... that の形を取ることがあります。そのため、見た目だけで判断しようとするとかなり紛らわしいです。
違いをざっくり言うと、強調構文は文の一部を目立たせる形で、形式主語は長い主語を後ろに回す形です。目的がそもそも違うんですね。
| 項目 | 強調構文 | 形式主語 |
|---|---|---|
| 目的 | 特定の語句を強調する | 長い主語を後ろへ置く |
| that以下 | 不完全になりやすい | 完全な文になりやすい |
| It isの後ろ | 名詞や副詞句など | 形容詞や名詞など |
| 復元 | もとの文に戻せる | もとの文に戻しにくい |
たとえば It was Tom that broke the window. は、Tom broke the window. に戻せます。だから強調構文です。一方、It is true that he passed the exam. は、true he passed the exam のようには戻せません。この場合は形式主語です。
見た目は似ていますが、「戻せるかどうか」を試すとかなり判断しやすくなります。
形式主語の見分け方
形式主語を見分けるときは、まず It is の後ろにある語を見ます。もしそこに形容詞が来ていたら、強調構文ではなく形式主語の可能性が高いです。
たとえば、It is important that you study every day. の important は形容詞です。強調構文では形容詞をそのまま強調対象にしにくいため、この文は形式主語だと考えます。
形式主語を見分ける流れ
It isの後ろが形容詞なら形式主語を疑う- that以下が主語と動詞のそろった完全な文か見る
It isとthatを消して自然な文に戻るか試す
ただし、It is a fact that he passed the exam. のように、It is の後ろが名詞の場合は少し注意が必要です。名詞は強調構文にも形式主語にも出てくるため、品詞だけでは決められません。
この場合は、a fact he passed the exam のように要素が余ってしまい、自然な英文に戻せないため、形式主語と考えます。つまり、最後はやはり復元テストが強いです。
関係代名詞との違い
強調構文と関係代名詞のthatも、かなり紛らわしいです。特に It is the book that I wanted. のような文は、文脈によって強調構文っぽくも、関係代名詞っぽくも見えることがあります。
強調構文として読むなら、「私が欲しかったのはその本だった」という意味になります。一方で、関係代名詞として読むなら、「それは私が欲しかった本だ」というように、前に出てきたitを受ける普通の説明にもなり得ます。
関係代名詞との違いは、文単体だけで完全に決めきれないこともあります。その場合は、前後の文脈を見て「何かを強調しているのか」「単に名詞を説明しているのか」を判断します。
判断の目安としては、It is が文全体の焦点を作っていて、「〜なのは…だ」と訳すと自然なら強調構文として読みやすいです。一方、itが前の内容を受けていて、「それは〜なものだ」と読める場合は、関係代名詞の可能性があります。
関係代名詞のthatは、名詞を後ろから説明する働きが中心です。強調構文のthatは、強調した語句と残りの文をつなぐ働きが中心です。この違いを意識すると、英文の見え方がかなり変わります。
not untilの訳し方
It is not until ... that は、強調構文の中でもよく出る形です。訳し方は、「〜して初めて…する」と覚えると使いやすいです。
たとえば、It was not until yesterday that I understood the meaning. は、「昨日になって初めて、その意味が分かった」と訳せます。
もとの考え方は、I did not understand the meaning until yesterday. です。つまり、「昨日まで分からなかった」という内容を、強調構文にして「昨日になって初めて」と前に出しているわけですね。
It was not until I lost my way that I realized the importance of maps.
道に迷って初めて、地図の大切さに気づいた。
この構文は、日本語だけ見ると肯定的に見えるので、最初は不思議に感じるかもしれません。ただ、英語のもとの意味は「その時まで〜しなかった」です。だから「その時になって初めて〜した」という訳になります。
not untilは、丸暗記だけでも一応読めます。でも、もとの文に戻して考えられるようになると、時制やthatの位置でも迷いにくくなります。
what強調構文の使い方
what強調構文は、What I want is time. のように、whatで始まる形を使って「私が欲しいものは時間だ」と強調する表現です。厳密には It is ... that 型とは形が違いますが、意味としては「大事なのはここ」と焦点を作る働きがあります。
基本の形は、What + 主語 + 動詞 + is + 強調したい語句です。
What I need is a little more practice.
私に必要なのは、もう少しの練習です。
この形は、会話でも文章でもよく使えます。I need a little more practice. と言うより、What I need is ... と言うほうが、「必要なのはこれです」と焦点がはっきりします。
英作文で使う場合は、what節の中を長くしすぎないほうが扱いやすいです。最初は What I want is ...、What I need is ...、What matters is ... あたりから練習すると、自然に使える表現が増えていきます。
注意:what強調構文のwhatは、単なる疑問詞の「何」ではありません。「〜するもの」「〜すること」というまとまりを作る働きがあります。疑問文ではないので、語順を疑問文にしないようにしましょう。
品詞の見分けや副詞・形容詞の役割があいまいだと、what節の中身も読みづらくなります。品詞の基本を確認したい場合は、英語のlyの意味と品詞の見分け方も合わせて読むと整理しやすいです。
強調構文の要点まとめ
強調構文は、英文の中で特に伝えたい部分を目立たせるための形です。基本形は It is または It was + 強調したい語句 + that + 残りの文 で、主語、目的語、副詞句、副詞節などを強調できます。
訳すときは、「〜なのは…だ」の形で考えると自然です。It や that を無理に訳すより、何が強調されているのかを見つけるほうが大切です。
形式主語との違いで迷ったら、It is と that を外して、自然な英文に戻せるかを試します。戻せるなら強調構文、戻せないなら形式主語の可能性が高いです。関係代名詞との違いは文脈判断が必要なこともありますが、「強調しているのか、名詞を説明しているのか」を見ると整理しやすくなります。
最後に押さえたいポイント
- 強調構文は文の焦点を作る表現
- 訳し方は「〜なのは…だ」が基本
- 形式主語との判別は復元テストが便利
- not untilは「〜して初めて」と訳す
- what強調構文は焦点を前に出す便利な表現
強調構文は、最初はthatや形式主語との違いで迷いやすいですが、仕組みが分かるとかなり頼れる構文です。短い例文で作り方と見分け方を練習してから、長文の中で見つける流れにすると、無理なく定着していくかなと思います。
なお、教材選びや試験対策の方針、学習時間の目安などは人によって合う方法が変わります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。進路や受験に関わる最終的な判断は、学校の先生や塾の講師など専門家にご相談ください。

