こんにちは。英語のしおり、運営者の「れい」です。
関係代名詞whatを調べていると、先行詞を含むってどういうこと、thatとの違いは何、whichとの違いや疑問詞whatとの見分け方はどう考えればいいの、という疑問が一気に出てきますよね。しかも例文を見ても、訳し方がすることなのかするものなのか迷いやすい文法かなと思います。
この記事では、関係代名詞whatの基本から、先行詞、名詞節、thatとの違い、whichとの違い、疑問詞whatとの見分け方、慣用表現、whatiscalledの意味、whateverとの違い、練習問題まで、できるだけ順番に整理していきます。
文法用語だけで押し切るのではなく、英文の形を見ながら理解できるようにまとめました。読み終わるころには、関係代名詞whatを見たときに、なんとなく訳すのではなく、文の中での役割から判断できるようになるはずです。
- 関係代名詞whatが先行詞を含む理由
- thatやwhichとの違いと見分け方
- 疑問詞whatとの判断ポイント
- 例文と練習問題で使い方を確認
関係代名詞whatの基本
まずは、関係代名詞whatの中心になる考え方から見ていきます。ここで大切なのは、whatを単に何と訳すのではなく、what全体が名詞のかたまりを作ると考えることです。
関係代名詞whatは、whoやwhichやthatと同じ感覚で見ると少し混乱します。なぜなら、whatは普通の関係代名詞と違って、前にある名詞を説明するだけの語ではないからです。
先行詞を含む仕組み
関係代名詞whatのいちばん大事な特徴は、先行詞を自分の中に含んでいることです。普通の関係代名詞では、説明される名詞が前にあります。
たとえば、次の文を見てみます。
I lost the book that I bought yesterday.
私は昨日買った本をなくしました。
この文では、関係代名詞thatの前にthe bookという先行詞があります。つまり、that I bought yesterdayがthe bookを後ろから説明している形ですね。
一方で、関係代名詞whatは先行詞を前に置きません。what自体がthe thing whichやthe thing thatのような意味を持つからです。
what = the thing which / the thing that と考えると、関係代名詞whatの形がかなり見えやすくなります。
たとえば、This is what I need. は、This is the thing that I need. と近い意味です。つまり、what I needで私が必要としているものという名詞のかたまりを作っています。
ここで気をつけたいのは、whatの前にthe thingのような先行詞を重ねて置かないことです。whatは先行詞を含むので、前に先行詞を置くと二重になってしまいます。
名詞節になる理由
関係代名詞whatがややこしく見える理由の一つは、what節が文の中で名詞として働くことです。つまり、whatから始まる部分全体が、主語や目的語、補語になるんですね。
たとえば、次の文ではwhat he said全体が主語になっています。
What he said surprised me.
彼が言ったことは私を驚かせました。
この場合、What he saidを一つの名詞のかたまりとして見ると、文の構造がすっきりします。What he saidが主語、surprisedが動詞、meが目的語です。
英語の文の骨格を確認したいときは、主語や動詞を探す意識がかなり大切です。基本から整理したい場合は、英語主語述語の見分け方ガイドもあわせて読むと、what節の位置づけがつかみやすくなると思います。
| 文中の役割 | 例文 | 考え方 |
|---|---|---|
| 主語 | What you said is true. | あなたが言ったことが主語 |
| 目的語 | I know what you mean. | あなたが意味することが目的語 |
| 補語 | This is what I wanted. | これの内容を説明する補語 |
| 前置詞の目的語 | I agree with what he said. | withの後ろに置かれる名詞のかたまり |
このように、関係代名詞whatは名詞節を作ります。名詞節という言葉だけ聞くと固く感じますが、要するに文の中で名詞の場所に置ける大きなかたまりということです。
訳し方の基本ルール
関係代名詞whatの訳し方は、まずすることまたはするものを基本にすると扱いやすいです。文脈によって、こと、もの、内容、言ったこと、必要なもののように自然な日本語へ調整します。
たとえば、what I wantなら、私が欲しいものと訳せます。what he saidなら、彼が言ったことです。what we needなら、私たちに必要なもの、または私たちに必要なことになります。
迷ったときは、whatをこと・ものに置き換えてみると、文全体の意味が取りやすくなります。
ただし、毎回きっちりするものと訳す必要はありません。日本語として不自然になる場合は、内容、点、姿、状態などに調整して大丈夫です。
- what I saw:私が見たもの
- what I heard:私が聞いたこと
- what matters:大切なこと
- what she became:彼女がなった姿
大事なのは、訳語を丸暗記することではなく、what節全体が名詞として働いていると理解することです。この視点があると、長い英文でも落ち着いて読めるようになります。
例文でわかる使い方
ここでは、関係代名詞whatの使い方を例文で確認していきます。最初は短い文から見たほうが、仕組みがかなりつかみやすいです。
This is what I wanted.
これは私が欲しかったものです。
この文では、what I wantedがisの後ろに置かれて、Thisの中身を説明しています。つまり補語として働いています。
I cannot believe what he said.
私は彼が言ったことを信じられません。
この文では、what he saidがbelieveの目的語です。believe what he saidで、彼が言ったことを信じるという形になります。
What matters is your effort.
大切なのはあなたの努力です。
この文では、What mattersが主語になっています。直訳すると大切であるものはとなりますが、日本語としては大切なのはと訳すと自然ですね。
関係代名詞whatの例文を読むときは、毎回what節の範囲を確認するのがおすすめです。どこからどこまでがwhatのかたまりなのかを見つけるだけでも、英文の見え方が変わります。
thatとの違い
関係代名詞whatでかなり多い疑問が、thatとの違いです。特に、どちらも日本語でことと訳せる場合があるので、意味だけで判断しようとすると迷いやすいんですね。
結論から言うと、見分けるポイントは後ろの文が完全か不完全かです。
| 項目 | 関係代名詞what | 接続詞that |
|---|---|---|
| 意味の中心 | すること・するもの | ということ |
| 先行詞 | 含んでいる | 含まない |
| 後ろの文 | 不完全 | 完全 |
| 例 | I know what he wants. | I know that he wants it. |
I know what he wants. では、wantsの目的語がありません。何を欲しがっているのか、その欠けた目的語の役割をwhatが担っています。だからwhatが使えます。
一方で、I know that he wants it. では、he wants itが完全な文です。主語he、動詞wants、目的語itがそろっています。thatはその完全な文をまとめて、ということとしてつないでいます。
日本語訳だけで判断しないのが大切です。whatもthatもことと訳せる場面がありますが、英文法では後ろの文の形を見るほうが安全です。
この考え方はTOEICや英検、学校のテストでも役立ちます。空所補充問題では、空欄の後ろが完全か不完全かを見るだけで、かなり選択肢を絞れます。
whichとの違い
whichとの違いは、thatとの違いよりもシンプルです。基本は、先行詞があるならwhich、先行詞を含んでいるならwhatと考えます。
たとえば、次の文ではwhichの前にthe bookがあります。
This is the book which I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。
which I bought yesterdayは、前にあるthe bookを説明しています。つまり、whichは先行詞the bookを受けているわけです。
一方で、whatを使う場合は次のようになります。
This is what I bought yesterday.
これは私が昨日買ったものです。
この文では、whatの前にthe thingやthe bookのような先行詞はありません。what I bought yesterday全体で、私が昨日買ったものという名詞のかたまりになっています。
whichは前の名詞を説明する語、whatは前の名詞なしで名詞節を作る語、と分けるとかなり見分けやすいです。
ちなみに、英文のSVOCMや文の要素があいまいな場合は、関係詞の判断も難しくなります。文の骨格から復習したいときは、英語文型mとは?Cとの違いや見分け方を例文で解説も参考になります。
関係代名詞whatの応用
ここからは、関係代名詞whatをもう少し実践的に見ていきます。疑問詞whatとの見分け方や、慣用表現、whateverとの違いまで押さえると、長文読解でもかなり安心です。
基本はずっと同じで、what節が文の中でどんな役割をしているかを見ることです。訳だけに頼らず、形から判断する練習をしていきましょう。
疑問詞whatとの見分け方
疑問詞whatとの見分け方は、関係代名詞whatの中でもかなり迷いやすい部分です。どちらもwhatから始まり、どちらも名詞のかたまりを作ることがあるので、見た目だけでは判断しにくいんですね。
まず、文全体が疑問文なら、疑問詞whatとして考えやすいです。
What did you buy?
あなたは何を買いましたか。
この文は疑問文なので、whatは何をという疑問詞です。文末にクエスチョンマークがあり、相手に答えを求めています。
一方で、次の文は関係代名詞whatとして考えます。
What you bought is nice.
あなたが買ったものは素敵です。
この文では、What you bought全体が主語です。文全体は疑問文ではなく、あなたが買ったものは素敵ですという平叙文になっています。
間接疑問文では重なることもある
ただし、I don’t know what he wants. のような文では、彼が何を欲しがっているのかわからないとも、彼が欲しがっているものがわからないとも訳せます。
このように、疑問詞whatと関係代名詞whatの意味がかなり近づく場面もあります。無理に一つの日本語訳に固定せず、文全体で自然に読めれば問題ないことも多いです。
見分け方で迷ったら、まず文全体が疑問文かどうか、次にwhat節が文の中で名詞として働いているかを確認してみてください。
慣用表現の覚え方
関係代名詞whatには、よく出てくる慣用表現があります。丸暗記だけでも使えますが、できればwhatの基本イメージとつなげて覚えるのがおすすめです。
代表的なものには、what is called、what is more、what is worse、what S is、A is to B what C is to Dなどがあります。
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| what S is | 現在のSの姿 | Hard work made him what he is. |
| what is called | いわゆる | He is what is called a genius. |
| what is more | さらに | It is cheap, and what is more, useful. |
| what is worse | さらに悪いことに | It rained, and what was worse, I lost my bag. |
覚え方のコツは、全部をバラバラにしないことです。whatはこと・もの・状態をまとめる語だと考えると、慣用表現も少し納得しやすくなります。
たとえば、what S isはSが今そうであるところのもの、つまり現在のSの姿です。what is calledは呼ばれているもの、つまりいわゆるという意味につながります。
暗記が苦手な場合は、短い例文ごと覚えるのも良いですね。文法も単語と同じで、実際の文の中で覚えたほうが思い出しやすいです。暗記の工夫を増やしたい方は、英単語の語呂合わせ学習法も使い方のヒントになると思います。
whatiscalledの意味
whatiscalledの意味は、英語としてはwhat is calledと分けて考えます。意味は、いわゆるです。ある人や物を、一般的にどう呼ぶかを説明するときによく使います。
He is what is called a self-made man.
彼はいわゆる自力で成功した人です。
この文では、what is called a self-made manの部分が、彼がどのような人として呼ばれるのかを説明しています。
what is calledは、少し硬めの表現として出てくることがあります。会話よりも、説明文や読解問題で目にすることが多いかもしれません。
what is called + 名詞で、いわゆる〜と覚えると使いやすいです。
似た形で、what we callやwhat you callもあります。これらも、私たちが呼ぶところの、あなたが言うところのという意味から、いわゆるに近いニュアンスになります。
- what is called a hero:いわゆる英雄
- what we call common sense:私たちが常識と呼ぶもの
- what you call a success:あなたの言う成功
ポイントは、calledの後ろにくる名詞が、whatの内容を説明していることです。文の中で見かけたら、いわゆると訳して自然か確認してみてください。
whateverとの違い
whateverは、whatにeverがついた形です。意味は大きく分けると、するものは何でもとたとえ何が〜してもの2つがあります。
関係代名詞whatは、基本的にすること・するものを指します。一方でwhateverは、対象を限定せず、何でもという広がりを持ちます。
You can eat what you like.
あなたが好きなものを食べてもいいです。
You can eat whatever you like.
あなたが好きなものは何でも食べてもいいです。
上の2文は似ていますが、whateverのほうが自由度が高く、何でもというニュアンスが強く出ます。
また、whateverは譲歩の意味でも使われます。
Whatever happens, I will keep trying.
何が起こっても、私は挑戦し続けます。
この場合のwhatever happensは、名詞のかたまりというより、主節全体に条件を添える副詞節のように働いています。no matter what happensに近い意味ですね。
whateverを見たら、何でもという名詞節なのか、何が〜してもという譲歩なのかを、後ろの文と主節のつながりで判断すると読みやすいです。
練習問題で確認
ここまでの内容を、短い練習問題で確認してみましょう。選択肢を選ぶときは、訳から入るよりも、まず後ろの文が完全か不完全かを見るのがおすすめです。
問題
次の空欄に入る最も自然な語を選んでください。
I don’t understand ( ) he said.
- A. that
- B. what
- C. which
- D. where
正解はBのwhatです。理由は、he saidの後ろに目的語が欠けているからです。saidは何を言ったのかという目的語を必要とします。その欠けた部分をwhatが補っています。
問題
I believe ( ) he is honest.
- A. what
- B. that
- C. which
- D. whatever
正解はBのthatです。he is honestは、主語he、動詞is、補語honestがそろった完全な文です。したがって、ここでは接続詞thatを使います。
問題
This is the bag ( ) I bought yesterday.
- A. what
- B. which
- C. that what
- D. where
正解はBのwhichです。この文では、空欄の前にthe bagという先行詞があります。whatは先行詞を含むので、前にthe bagがある文では基本的に使いません。
練習問題では、先行詞の有無と後ろの文の完全性をセットで見ると、かなり判断しやすくなります。
TOEICや英検などの資格試験では、問題形式や出題傾向が変わることもあります。学習の目安としてこの記事を使いつつ、正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、進路や受験計画に関わる最終的な判断は専門家にご相談ください。
関係代名詞whatのまとめ
関係代名詞whatは、最初は少し特別に見えますが、考え方の中心はとてもシンプルです。whatは先行詞を含み、すること・するものという名詞節を作る。まずはここを押さえれば大丈夫です。
thatとの違いは、後ろの文が完全か不完全かで判断します。thatの後ろは完全な文、whatの後ろは名詞要素が欠けた不完全な文になりやすいです。
whichとの違いは、先行詞の有無です。whichは前にある名詞を説明し、whatは前に名詞を置かずに、what節全体で名詞の役割をします。
疑問詞whatとの見分け方では、文全体が疑問文か、what節が文の中で名詞として働いているかを確認します。ただし、間接疑問文では意味が重なることもあるので、自然な読解を優先してよい場面もあります。
関係代名詞whatで迷ったら、次の3点を確認してみてください。
- whatの前に先行詞がないか
- whatの後ろの文に欠けている要素があるか
- what節全体が主語・目的語・補語になっているか
文法は一度で完璧にしようとすると疲れますが、例文を見ながら少しずつ慣れていけば、ちゃんと読めるようになります。関係代名詞whatも、仕組みを知ってから何度か英文で出会ううちに、自然と判断できる感覚が育っていくはずです。

