こんにちは。英語のしおり、運営者の「れい」です。
IELTSとTOEFLの違いを調べていると、難易度、スコア換算、どっちが簡単なのか、受験料、試験時間、問題形式、リーディング、スピーキング、ライティング、留学先、大学受験で使えるスコアなど、気になる点が一気に出てきますよね。
どちらも英語力を証明する有名な試験ですが、向いている人や使いやすい場面はかなり違います。なんとなく有名だから選ぶよりも、自分の目的、得意な解き方、必要なスコアから考えた方が、勉強の負担も少なくなるかなと思います。
この記事では、IELTSとTOEFLの違いを、初めて調べる方にもわかりやすいように整理していきます。留学や受験に向けて、どちらを選べばよいか迷っている方の判断材料になればうれしいです。
- IELTSとTOEFLの基本的な違い
- 難易度やスコア換算の目安
- 技能別に見る向き不向き
- 目的別に選ぶ判断ポイント
## IELTSとTOEFLの違いを比較
まずは、IELTSとTOEFLの全体像を押さえていきます。どちらも英語4技能を測る試験ですが、出題形式や採点の考え方、受験時の雰囲気にはかなり差があります。
特に大きいのは、TOEFLがアカデミックな英語処理力を強く問う傾向がある一方で、IELTSは英語を使って情報を正確に読み取り、書き、話す力を幅広く見る試験だという点です。
難易度の違いと向き不向き
IELTSとTOEFLの難易度は、単純にどちらが上と決めるより、どの技能が得意かで感じ方が変わる試験だと思います。TOEFLは大学の講義やキャンパス内の会話を想定した内容が多く、特にリスニングやリーディングでは学術的なテーマに触れる機会が多めです。
そのため、生物、歴史、心理学、地質学のようなアカデミックな話題に慣れていないと、英語そのものよりも内容の硬さに疲れてしまうことがあります。一方で、選択式の問題が中心なので、文章や音声の大きな流れをつかめる人には取り組みやすい面もあります。
IELTSは、問題形式が選択式だけでなく、穴埋め、短答、表の完成、見出し選択など幅広いです。特にスペルミスや単数・複数のミスがスコアに響くため、英語をざっくり理解する力だけでなく、細部まで正確に処理する力が求められます。
向き不向きの目安
- TOEFL向き:アカデミックな長文や講義を聞くのが苦にならない人
- TOEFL向き:タイピングやパソコン操作に慣れている人
- IELTS向き:人と会話するスピーキングの方が話しやすい人
- IELTS向き:設問を先に見て、必要な情報を探すのが得意な人
私の感覚では、TOEFLは「英語で大学の授業を受ける練習」に近く、IELTSは「英語を使って正確に情報を処理する試験」に近いです。どちらも簡単ではありませんが、相性の差はかなり出ます。
スコア換算とCEFRの目安
TOEFLは120点満点、IELTSは0.0から9.0までのバンドスコアで評価されます。見た目の点数がまったく違うので、比較するときはスコア換算の目安を見ておくと便利です。
ただし、TOEFLとIELTSのスコアは完全に同じ意味ではありません。大学や機関によって換算の扱いが違うこともあるため、以下はあくまで一般的な目安として見てください。
| CEFR目安 | TOEFL iBT目安 | IELTS目安 | 英語力のイメージ |
|---|---|---|---|
| B1 | 40点台前後 | 4.5前後 | 日常的な内容なら理解しやすい |
| B2 | 60〜80点前後 | 5.5〜6.5前後 | 大学準備や一般的な留学で使われやすい |
| C1 | 90点台以上 | 7.0以上 | 高度な学術内容にも対応しやすい |
| C1上位以上 | 110点前後以上 | 8.0前後以上 | かなり高い英語運用力が必要 |
IELTSは0.5刻みのバンドスコアなので、平均点の端数処理によってオーバーオールが上がることがあります。たとえば4技能の平均が6.25になった場合、オーバーオール6.5として扱われることがあります。
一方、TOEFLは各技能30点満点の合計で出るため、1点単位で細かく積み上がります。細かく点数を上げていく戦略を立てやすいのはTOEFL、区切りのよいバンドを目指しやすいのはIELTS、という見方もできます。
スコア換算は、あくまで一般的な目安です。出願先やビザ申請先によって必要スコアや換算基準が異なるため、正確な情報は必ず公式サイトや募集要項をご確認ください。最終的な判断は、学校、留学エージェント、専門家にも相談することをおすすめします。
受験料と結果通知の違い
受験料も、IELTSとTOEFLを選ぶときに無視できないポイントです。特に何度か受験する可能性がある場合、1回あたりの費用差はかなり大きく感じるかもしれません。
日本国内のTOEFL iBTは、2025年4月以降、通常受験料がUS$195に改定されています。ただし、ドル建てなので、実際に日本円でいくらになるかは為替レートによって変わります。急ぎの申し込みや日程変更などには追加料金がかかることもあります。
IELTSは、日本国内では通常のIELTSが税込27,500円、IELTS for UKVIが31,900円程度で案内されていることが多いです。こちらも実施団体や時期によって変わる可能性があるため、申し込み前に必ず公式ページで確認してください。
| 項目 | TOEFL iBT | IELTS |
|---|---|---|
| 受験料 | US$195程度 | 27,500円程度 |
| 支払い通貨 | 主に米ドル建て | 日本円建てが中心 |
| 結果通知 | 数日〜1週間前後が目安 | コンピュータ版は比較的早め |
| 注意点 | 為替で負担額が変わる | 方式や団体で日程が変わる |
結果通知については、TOEFLもIELTSもデジタル化が進んでいて、以前よりかなり早くなっています。IELTSのコンピュータ版では、結果が1〜5日程度で出ると案内されることもあります。ペーパー版の場合はもう少し時間がかかることが多いです。
費用や結果発表日は、受験者の予定に直結します。出願期限が近い場合は、「いつ受けるか」だけでなく「いつスコアが使える状態になるか」まで逆算しておくと安心です。
試験時間と問題形式の違い
TOEFLとIELTSは、どちらもリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を測ります。ただ、試験時間や解答の進め方には違いがあります。
TOEFL iBTはコンピュータで受験する形式が基本で、リーディングとリスニングの後にスピーキング、ライティングへ進みます。2026年1月からはTOEFL iBTの形式にもアップデートが入り、リーディングやリスニングの適応型方式などが案内されています。最新形式は変更される可能性があるため、受験前に必ず公式情報を確認してください。
IELTSは、ペーパー版とコンピュータ版を選べる場合があります。リスニング、リーディング、ライティングを同日に行い、スピーキングは同日または前後の日程になることがあります。
形式の違いで見落としやすい点
TOEFLは全体的にパソコン操作への慣れが大切です。IELTSは紙で受けられる会場もありますが、コンピュータ版も増えています。どちらを選ぶ場合も、本番と同じ形式で練習しておくと焦りにくいです。
問題形式で見ると、TOEFLは統合型タスクが特徴です。読んだ内容と聞いた内容を組み合わせて話したり書いたりするので、1つの技能だけでなく複数の技能を同時に使う場面が多くなります。
IELTSは、リーディングやリスニングで設問タイプが多く、ライティングではグラフ説明やエッセイが出ます。出題パターンを知っているかどうかで、かなり解きやすさが変わる試験です。
リーディングの出題傾向
リーディングは、IELTSとTOEFLの違いがかなり見えやすいセクションです。TOEFLは、大学の教科書に近いようなアカデミックな英文が出る傾向があります。テーマも専門的で、初見だと「内容そのものが難しい」と感じることがあるかもしれません。
ただし、設問は選択式が中心なので、文章の流れ、段落の役割、筆者の意図、語句の意味を文脈から判断できると点数につなげやすいです。細かな単語がすべてわからなくても、全体の構造をつかむ力が大切になります。
IELTSのリーディングは、3つの長い文章を60分で処理します。文章量は多めですが、専門家向けの論文というより、一般読者向けのアカデミックな文章に近い印象です。
IELTSでは、必要な情報を素早く探すスキャニング力がとても重要です。問題文のキーワードを見つけ、本文中で言い換えられている表現を探す力が求められます。
リーディング対策のコツ
- TOEFLは段落ごとの主張をつかむ
- IELTSは設問タイプ別に解き方を覚える
- どちらも語彙力と速読力が土台になる
アカデミックな英文に慣れたい方は、普段から少し硬めの英文を読む習慣をつけると役立ちます。語彙の増やし方に悩む場合は、科学的な英単語の覚え方で紹介しているように、反復の仕組みを作って覚えると続けやすいです。
## IELTSとTOEFLの違いと選び方
ここからは、技能別の違いと、実際にどちらを選ぶべきかを考えていきます。IELTSとTOEFLは、受験する目的によっておすすめが変わります。
留学先、大学受験、ビザ、得意な技能、必要スコアを合わせて見ることで、自分にとって現実的な選択が見えてきます。
スピーキング形式の違い
スピーキングは、IELTSとTOEFLで雰囲気がかなり違います。TOEFLはパソコンに向かって話し、回答を録音する形式です。周囲にも受験者がいる会場では、ほかの人の声が聞こえることもあるため、集中力が必要です。
TOEFLのスピーキングでは、短い準備時間のあとに限られた時間で答える必要があります。さらに、読んだ内容や聞いた内容をもとに話す統合型タスクもあるので、話す力だけでなく、聞く力と要約する力も問われます。
IELTSのスピーキングは、試験官と1対1で話す面接形式です。自己紹介、身近なテーマについてのやり取り、指定トピックについてのスピーチ、少し抽象的な質問への回答という流れで進むことが多いです。
人と会話する方が自然に話せる方は、IELTSの方が実力を出しやすいかもしれません。一方で、試験官の前だと緊張しやすい方や、決まった型で淡々と答えたい方は、TOEFLの録音形式の方が合う場合もあります。
スピーキングの点数は、練習量だけでなく本番環境への慣れにも左右されやすいです。TOEFLなら録音練習、IELTSなら対面形式の模擬面接を早めに取り入れると安心です。
ライティング対策の要点
ライティングも、IELTSとTOEFLで対策の方向性が変わります。TOEFLは、読んだ内容と聞いた内容をまとめる統合型のライティングと、自分の意見を述べるタスクが中心です。短い時間で論理的に書く力が求められます。
TOEFLではタイピング速度も大切です。英語の文章を考えながら入力するため、普段からキーボードで書く練習をしていないと、内容は思いついているのに文字数が足りないということが起こりやすいです。
IELTSのライティングは、Task 1とTask 2に分かれます。Academicの場合、Task 1ではグラフ、表、図などを説明し、Task 2では社会的なテーマについてエッセイを書きます。
IELTSでは、語彙の幅、文法の正確さ、段落構成、論理のつながりが細かく見られます。特にTask 2は、意見をただ並べるのではなく、理由、具体例、反論への配慮まで入れると説得力が出ます。
ライティング対策の基本
- TOEFLは要約とタイピング練習を重視する
- IELTSはTask 1の表現とTask 2の型を覚える
- どちらも添削を受けると伸びやすい
独学でライティングを進める場合は、自分の答案を読み返しても弱点に気づきにくいです。文法ミス、論理の飛び、語彙の繰り返しは、第三者に見てもらう方が改善しやすいかなと思います。
留学先別のおすすめ試験
留学目的で考えるなら、まずは行きたい国や大学がどの試験を受け付けているかを確認するのが最優先です。英語試験は、どれだけ高スコアでも提出先が認めていなければ使えません。
アメリカの大学や大学院を目指す場合、TOEFLは今でもかなり相性がよい選択肢です。試験内容そのものが大学の講義やキャンパス生活に近いので、対策をする中で留学後に必要な英語にも触れやすいです。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどを考えている場合は、IELTSが使いやすい場面が多いです。特にイギリスのビザ関連では、IELTS for UKVIのように指定された試験が必要になる場合があります。
| 目的地 | 選びやすい試験 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| アメリカ | TOEFL | 学部や大学院の出願要件 |
| イギリス | IELTS | UKVI指定が必要か |
| オーストラリア | IELTS | 大学・ビザの要件 |
| カナダ | 両方あり | 学校ごとの換算基準 |
| 日本国内進学 | TOEFLが有利な場合あり | 募集要項の指定試験 |
最近は多くの大学で両方のスコアを受け付けるケースもありますが、学部やプログラムごとに条件が違うこともあります。「国の傾向」だけで決めず、必ず志望校の公式情報を確認するのが大切です。
大学受験で使えるスコア
日本国内の大学受験でも、TOEFLやIELTSのスコアが使われることがあります。特に帰国生入試、総合型選抜、国際系学部、英語外部試験利用入試などでは、英語力の証明として提出を求められることがあります。
国内大学では、TOEFLの方が指定されやすい印象があります。特に難関大学や医学部、国際系の入試では、TOEFL iBTのスコアを重視するケースがあります。ただし、近年はIELTSを認める大学も増えているため、必ず募集要項を確認してください。
目安として、難関大学を目指す場合はTOEFL iBTで90点台以上、さらに上位校では100点前後以上が意識されることがあります。IELTSでは6.5〜7.0以上が一つの目安になることもあります。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。実際には学部、年度、入試方式によって必要スコアが変わります。スコアが高ければ必ず合格するわけでもなく、小論文、面接、成績、志望理由書なども見られます。
大学受験で見るべきポイント
- TOEFLのみ可なのか、IELTSも可なのか
- 最低出願スコアがあるか
- スコアの有効期限が出願日に合うか
- 総合点として加点されるのか、出願資格だけなのか
英語資格の準備は、語彙量の底上げも大事です。受験や資格試験に向けて学習量の目安を知りたい場合は、英単語は一日何個が目安かも参考になると思います。
どっちが簡単か判断する基準
IELTSとTOEFLのどっちが簡単かは、かなり多くの人が気になるところだと思います。ただ、正直に言うと、全員に共通する答えはありません。大切なのは、自分にとって点数を取りやすいのはどちらかを見極めることです。
判断するときは、まず4技能ごとに相性を見てみるのがおすすめです。TOEFLはリスニングの比重がかなり大きく、スピーキングやライティングでも聞いた内容を使う場面があります。リスニングが苦手な人は、TOEFL全体が重く感じやすいです。
IELTSは、リスニングで設問を先読みできる一方、穴埋めやスペルの正確さが必要です。スピーキングは人との対話なので話しやすい人もいますが、面接官の前で緊張する人には負担になることもあります。
簡単に感じやすい判断基準
- 長い講義を聞いてメモできるならTOEFL向き
- 設問を見ながら情報を探すのが得意ならIELTS向き
- タイピングが速いならTOEFLで有利
- 対面で話す方が自然ならIELTSで有利
- アメリカ進学ならTOEFLを優先しやすい
- 英連邦圏やUKVIならIELTSを優先しやすい
できれば、どちらも公式サンプル問題や模試を1回ずつ解いてみるのが一番わかりやすいです。点数だけでなく、「解いていて疲れるのはどちらか」「対策を続けられそうなのはどちらか」も大事な判断材料になります。
リーディング量を増やしたい方は、英語の長文に慣れるために英語の本を読む学習法を取り入れるのもおすすめです。試験対策だけでなく、英語を英語のまま読む感覚を作りやすくなります。
IELTSとTOEFLの違いまとめ
IELTSとTOEFLの違いを一言でまとめるなら、TOEFLはアカデミックな情報処理力を重視しやすく、IELTSは正確な英語運用力を幅広く見る試験というイメージです。
TOEFLは、アメリカの大学進学や国内大学受験で使いやすい場面が多く、講義を聞く、要約する、タイピングで書くといった力が求められます。IELTSは、イギリスやオーストラリアなど英連邦圏への留学やビザ関連で使いやすく、対面スピーキングや多様な問題形式への対応力が重要です。
| 比較項目 | TOEFL | IELTS |
|---|---|---|
| 向いている目的 | アメリカ留学、国内大学受験 | 英連邦圏留学、ビザ申請 |
| スピーキング | 録音形式 | 面接形式 |
| ライティング | タイピング中心 | グラフ説明とエッセイ |
| リスニング | 長めの音声を聞いてから解答 | 設問を見ながら同時に解答 |
| スコア | 120点満点 | 9.0満点のバンド制 |
私なら、まず提出先が指定している試験を確認し、その次に自分の得意な形式を見ます。提出先がどちらでもよいなら、公式サンプルを解いてみて、点数の取りやすさと続けやすさで選ぶのが現実的です。
費用、スコア、出願条件、ビザ条件は変更されることがあります。この記事の数値は一般的な目安として整理していますが、正確な情報は公式サイトをご確認ください。進学やビザなど大きな判断に関わる場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。
IELTSとTOEFLの違いを理解しておくと、ただ有名な試験を選ぶのではなく、自分の目的に合った試験を選べるようになります。無理にどちらかを正解にする必要はなく、あなたの留学先、受験方式、得意な技能に合う方を選ぶのが一番ですね。
